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2025.09.22
知財ニュース
電気でおいしさアップ?キリンの人気食器シリーズ「エレキソルト」から新モデル、カップ型と新型スプーン発売

キリンホールディングス株式会社は、電気の力で減塩食品の塩味やうま味を増強する減塩サポート食器「エレキソルト」シリーズの新商品「エレキソルト カップ」とリニューアルした「エレキソルト スプーン」を9月9日より販売した。
電気の力で減塩食を美味しくし、塩分過多や減塩食の味不足といった課題に対応する狙いの人気の食器シリーズで、初代モデルの「エレキソルト スプーン」は発売から約7か月で想定の7倍以上の注文を受け、国内で7つの賞を獲得したほか、世界最大級のテクノロジー展示会「CES Innovation Awards 2025」でも評価を受けている。
このシリーズは明治大学の宮下芳明研究室との共同研究から生まれた。減塩食品の塩味をおよそ1.5倍に感じさせる独自の電流波形技術を搭載。カップとスプーンはいずれも微弱な電流を食品に流すことで塩味やうま味を高める。耐熱性や耐久性に配慮した構造で、食洗機にも対応。デザインは日常の食卓になじむ形とされ、電流の強さは3段階で調整できる。
2024年5月発売され好評を博したスプーン型の「エレキソルト スプーン」に加え、「スプーン以外の形態も使いたい」という要望が多く寄せられたことを受け、今回新たにカップ型が追加された。
「エレキソルト カップ」は、カップ内部の電極から微弱な電流が食品に流れることで、塩味やうま味を増強。安定して電流が流れる電極構造。耐熱性・耐久性の高い設計。食洗機にも対応だ。塩分控えめな食事でもしっかりとした塩味やうま味を感じられるようになる。
また、エレキソルト スプーンも改良され、先端部分の小型化や食洗機対応といった改善が行われている。
「エレキソルト カップ」、「エレキソルト スプーン」はヤーマン株式会社の通電技術とキリンの機器開発技術を応用し、食洗機にも対応する実用性とデザイン性を両立。「エレキソルト」シリーズは、減塩に取り組む人々の「『ご褒美食』としてラーメンなどを濃い味で楽しみたい」、「日常的に食べていた汁物を、おいしく食べ続けたい」といった声に応えて開発された。
将来的には、塩味やうま味だけでなく、さまざまな味覚領域に対応した技術開発を進め、味覚分野の技術開発も継続し、2026年にはアジア圏での販売開始を目指す計画だ。
同製品は、公式オンラインストアにて購入でき、11月以降は生活雑貨店や家電量販店、各種オンラインストアにも展開される予定だ。
Top Image : © キリンホールディングス 株式会社