No.099
2020.05.22
食の未来を変えるMade in Japanフードプリント
3Dフードプリンター
概要
この知財は、素材に食品を利用できる3Dフードプリンターで、デジタルデータからあらゆる食べ物を作り出す技術である。フードプリンティングは世界中で研究開発が進んでおり、フードロスなどの社会問題を解決する技術として知られる。その技術の中でもより高性能で汎用性が高い武蔵エンジニアリングのプリンターはこの分野の可能性をさらに広げる技術として注目されている。
なにがすごいのか?
自由な形を成形でき、プリントできる素材の幅も広い
精密な調整機能で、プリントするものを高精度で再現できる
専用ソフトウェアが搭載されており、操作が比較的簡単
実現事例 実現プロジェクト
サイバー和菓子
「サイバー和菓子」は、気象データをもとに独自アルゴリズムを開発し、3Dフードプリンターで成形した和菓子。気候変動や都市生活により、かつてのように四季を感じられなくなる今、風速・気圧・気温などに応じて形や色が変わる和菓子を通じて、当日の東京の「空」を見て、食べて、楽しむことができる。
「寿司テレポーテーション」「寿司シンギュラリティ」といった未来的コンセプトで世界の評判を得たフードテック・プロジェクト「OPEN MEALS(オープンミールズ)」において、超未来型レストラン構想に向けた取り組みとして企画・誕生した。
▼サイバー和菓子 共創チームメンバー(敬称略)
■株式会社電通/OPEN MEALS
:企画・プロデュース・クリエーティブディレクション・アートディレクション
■京都造形芸術大学 / 京都伝統文化イノベーション研究センター(KYOTO T5)
:伝統工芸を用いたデザイン監修、京都職人のコーディネイト
■株式会社クロステック・マネジメント
:関係機関の仲介・斡旋
■坂本紫穗(和菓子作家)
:和菓子監修
■さくらインターネット株式会社
:データ利用環境の構築
■株式会社島津ビジネスシステムズ
:気象データ・アドバイザー、API提供
■武蔵エンジニアリング株式会社
3Dフードプリンター(Food Innovation Machine)
■Konel Inc.
:リサーチ、エンジニアリング、3Dプリント制御、CG制作、WEB制作、映像制作
なぜできるのか?
幅広い形・素材に対応
従来のフードプリンターではベースとなる形や素材がある程度決まっていたが、この技術では自由な形で成形できるほか、比較的硬い素材でもプリントできるため再現できるモデルの幅が広い。
高精度な調整機能
出力スピード、筐体動作スピード等のパラメーターが充実しており、細かな操作調整が可能。また3Dアライメント機能があり、XYZ軸に対して高精度で位置補正が可能となり、縦位置では0.01mmまで設定ができるため、精緻なプリンティングができる。
操作性の高さ
専用ソフトウェアが搭載されており、簡単に操作することができるうえ、ハードウェア内蔵の機能にとらわれない機能の拡張可能性が高い。
相性のいい産業分野
この知財の情報・出典
この知財は様々な特許や要素技術が関連しています。
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