香りを音楽のように選んで再生できるAIスマートディフューザー
Scent Gem

概要
「Scent Gem」とは、12種類の基本香を搭載し、その組み合わせで理論上無限の香りを生み出すAIアロマディフューザー。音楽や映像はデジタル化で、いつでもどこでも再生・配信できるようになっている。しかし「香り」だけは、いまだに物理的に消費されるものとして、デジタルの波の外側に取り残されてきた。このディフューザーは、香りを音楽のMP3のようにデジタルデータとして届けるプラットフォーム「Scentdays」を提供するHorizon株式会社が開発したもので、「Scentdays」と連携することで、音楽のプレイリストのように、香りを選び、再生することができる。カートリッジ(香りのインク)は、業界を代表するトップメーカーと共同開発しており、12種類のインクで100万通り以上の香りを楽しむことが可能。2026年5月29日よりクラウドファンディングプラットフォーム「GREEN FUNDING」にて応援購入型のクラウドファンディングが実施された。





なぜできるのか?
香りをデジタルデータとして配信・再生できるプラットフォーム「Scentdays」のAIアロマディフューザー
Horizon株式会社は、香りを音楽や映像のようにデジタルデータとして配信・再生できる香りのストリーミングプラットフォーム「Scentdays」を提供している。このサービスの中心にある専用スマートディフューザー「Scent Gem」と連動することで、空間やシーンに応じた香り体験を柔軟に切り替えることが可能になる。これにより、香りは従来の「物理的に消費される製品」から、再生・管理・配信が可能なデジタル体験コンテンツへの進化を実現。ホテルや商業施設などの空間演出をはじめ、ブランド表現やクリエイターによる香り表現など、香りの新たな価値流通と体験のかたちを提案する。また、「Scentdays」には、香りAIエージェント「Scentdays AURA」が搭載されており、ユーザーの健康データ・カレンダー・環境センサーをリアルタイムで解析し、その人に最も適した香りを自律的に判断・噴霧する。
音楽のプレイリストのように、香りを選択して再生
アプリと連動し、香りの濃淡・配合を緻密にコントロール可能。音楽のプレイリストのように、香りを選び、再生し、切り替えるだけで利用できる。アプリには最新の香りが配信され、好きな香りを選び、瞬時に切り替えることができる。配信されるのは、一流の調香師やアーティスト、ブランドが手がけた1,000種類以上の香りコンテンツ。朝は爽やかな柑橘で目を覚まし、仕事中は集中したいときのウッディな香りに、夜はリラックスできるラベンダー系の香りなどその時の気分やシーンに合わせて香りを選ぶことができる。また、アプリには、オリジナルの香りを作成できるクリエイターモードが搭載。アプリ上で香りを調合し、自分だけの香りを作ることができる。作った香りは、アプリ内で共有したり販売することも可能。
香りは12種類のインクで100万通り以上の組み合わせが可能
香りの原色となる12種類のインクが搭載されており、プリンターのCMYK「4原色」のように、香りにも「香りの原色」を定義。それぞれを1%〜100%単位で出力制御・組み合わせることで、理論上は無限のバリエーションの香りを生成し、100万通り以上の香りを楽しむことができる。カートリッジ(香りのインク)は、業界を代表するトップメーカーと共同開発しており、世界的な高級フレグランスブランドやラグジュアリーホテルでも採用実績のある香料原料を使用している。使用する香料は、国際香粧品香料協(IFRA)の基準に準拠し、安心して使うことができる。ディフューザーにセットするカートリッジは、天然香料を楽しむ「Natural Beauty Channel」と合成香料で創る感性豊かな「Designers Channel」の2タイプが用意されている。
香りが空間の中にやさしく溶け込む設計
一般的に使われているような薄めた香料ではなく、濃厚な香料を吸い上げ噴霧する技術は、同社によると、このディフューザーのみとされている(現在特許も申請中)。ディフューザーの底部のファンが中央の溝を通って空気を上方に押し上げ、香りがやさしく広がる。香りが空気と合わさりながら、空間の中にやさしく溶け込んでいく。わずか15分で、5LDKなら1時間程度で部屋中に香りが広がる。また、部屋の広さに合わせて、アプリから噴霧する場所、時間、香りを設定できる。ディフューザーのカラーは深みのあるアンバーグラデーションが、空間に静かな高級感を演出する「Amber Veil(アンバーヴェール)」と柔らかな光を透かす、上品で洗練されたニュアンスカラー「White Greige(ホワイトグレージュ)」の2種類が用意されている。
調香師 川島侑子による香り設計、調香師監修のもと開発された香り
香りは、旭光通商株式会社 調香師 川島侑子(クラブ★ローザランス)による香り設計、調香師監修のもと開発された。これまで延べ3,000人以上のオリジナル香水を手がけ、女優やモデル、ユミカツラブランド、「東京卍リベンジャーズ」とのコラボなど、多彩な分野で「香りの表現」を創出してきた。アトリエでは300本以上のバラを育てる植物研究家でもあり、ゆず精油やバラ抽出物の研究、高知県や大学との共同プロジェクトにも積極的に関わっている。「日本初のデジタル調香師」としても注目され、関西万博では香り演出を担当。現在、量産機での最適な香り表現に向けて再調整を行っており、製品版ではさらに完成度の高い香りを届けるとしている。
デジタル大臣賞を受賞、知的財産を表彰するアワード「第6回知財番付」では一般投票グランプリを受賞
2023年7月22日に開催された、公益社団法人日本青年会議所主催「第7回価値デザインコンテスト~社会課題解決をビジネスに実装せよ~」において「世界70億人の鼻を取りにいく」というテーマでプレゼンテーションを行い、エントリー113社の中から選ばれ、デジタル大臣賞を受賞。同社の今注目されている商品も2026年4月8日、優れた知的財産を表彰するアワード「第6回知財番付」において一般投票グランプリを受賞した。アーティストとのコラボも決定しており、浜崎あゆみの楽曲制作で知られる、音楽プロデューサー松田純一氏が「香り」をテーマに16曲を制作。同社は、それぞれの楽曲に専用の香りを設計した。
カートリッジ交換式でメンテナンス不要
従来のディフューザーは超音波振動子を交換しないため、詰まったりすることで綿棒などでの手入れが必要だが、ディフューザーにはカートリッジそのものに超音波振動子が付いており、それごと交換をするので、本体の複雑なメンテナンスが不要。安心の1年保証で、1997年創業のFOGGER(広東省佛山市にあるKegao Electronicを母体とする環境家電メーカー)が製造。超音波ミストメーカー、アロマディフューザー、加湿器などのODM/OEM開発・製造を20年以上手がけ、世界50か国以上へ展開する企業で、5 万㎡の自社R&D・生産拠点を備え、200以上の特許を有し、自動化ラインにより高品質かつ安定供給を実現している。
相性のいい産業分野
- 食品・飲料
食べ物の香りの再現やフレーバー開発への活用
- 生活・文化
リラックスタイムなど日々の生活での香りの体験を提供
- アート・エンターテインメント
アーティストとのコラボや香りと映像を組み合わせたエンターテイメントの体験
- 旅行・観光
各施設独自の香りを生成し、訪れた客が香りも思い出にできるような旅行体験の提供
この知財の情報・出典
この知財は様々な特許や要素技術が関連しています。 詳細な情報をお求めの場合は、お問い合わせください。 Top Image : © Horizon 株式会社
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