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2024.05.08
知財ニュース
選挙ポスターから同性婚賛成者を一目で識別、ARカメラ「PRIDE VISION」が選挙で実用化
公益社団法人Marriage For All Japanー結婚の自由をすべての人に(マリフォー)は、街頭に掲示される選挙ポスターにスマートフォンをかざすだけで、同性婚の法制化に賛成している候補者を一目で見分けることができる世界初のARカメラ「PRIDE VISION」を開発した。公式ホームページにて公開中。
同システムは、衆議院議員補欠選挙の東京15区を対象に4月22日から実用化をスタート。次期衆院解散・総選挙からは、東京全区の選挙ポスターから利用できるように進めていくという。
「PRIDE VISION」は、3ステップで利用することが可能。
まずは「PRIDE VISION」のサイトにアクセス。表示されている小選挙区の中から、該当する選挙区を選択するとスマートフォンのカメラが起動する。さらにカメラをかざすと、ポスターに写っている候補者が同性婚法制化に賛成しているかどうかを、アニメーション演出で知ることができるというもの。
投票率低下や若者の政治離れなどが問題視される中、最近ではWEBサイトやアプリからの情報提供など、政策・公約情報の可視化が進んでいる。
しかし、掲示された候補者一人ずつ調べることは容易ではなく、候補者の主張や動きなどについては見逃しやすいことが危惧されてきた。
そこで同性婚法制化の早期実現を目指す同社は、有権者が同性婚に賛成している候補者を円滑に認知すると同時に、日本国内における政治参加や候補者選びを促進することが可能なARカメラを開発。
ダウンロード不要でサイト上からすぐに起動が可能であり、スマートフォンをかざすだけで、ポスターの設置場所を「候補者の考えが知れる場」に変えることができる。
同サービスは、4月22日から東京15区を対象に衆議院補欠選挙で実用化を試用したのち、次期衆院解散・総選挙においては、東京全区の選挙ポスターから利用できるよう準備を進行中。
また、同社が2021年より公開している、同性婚に対する国会議員の意向を可視化するウェブサイト「マリフォー国会メーター」との連携も進めており、次期衆院解散・総選挙においては「PRIDE VISION」で候補者が同性婚法制化に賛成しているかを判別した後、リンクボタンを押すと「マリフォー国会メーター」へ遷移し、より詳しい情報を知れる一体型の機能を構築予定。
Top Image : © 公益社団法人Marriage For All Japanー結婚の自由をすべての人に