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2025.01.09

知財ニュース

パナソニック、使用済み乾電池から肥料を生成―微量要素肥料を2024年発売

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パナソニック エナジー株式会社は、東洋製罐グループホールディングスの連結子会社TOMATEC株式会社と共同で、使用済み乾電池から分離した亜鉛やマンガンなどの成分を含む混合粉末を微量要素肥料の原料に活用するリサイクルプロセスを確立したと発表した。また、この電池由来の肥料を2024年度中にTOMATECから販売開始することを決定した。

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2023年からパナソニック エナジーは微量要素肥料分野のパイオニアであるTOMATECと協議を開始し、実証試験を重ね、2024年9月にパナソニック エナジー製の使用済み乾電池を原料とする熔成微量要素肥料のリサイクルプロセスを確立した。

リサイクルプロセスでは、パナソニック エナジー社が同社製の使用済み乾電池からブラックマスを分離し、TOMATECがコーティング、封止、絶縁など様々な特性を利用した機能性ガラスに加工する独自のガラスフリット化技術を用いて、その混合粉末を原料に熔成微量要素肥料化を行う。

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この電池由来の微量要素肥料は、作物の生育促進や土壌改善に効果を発揮し、土壌に不足しているミネラルを補う役割を果たす。より効率的な作物栽培、食料生産の安定化、土壌の健康維持など、持続可能な農業に貢献することが期待されている。

今回の取り組みは、パナソニック エナジーにとって農業分野における乾電池リサイクルの第一歩であり、TOMATECにとっても初の試み。

今後、両社は電池由来の微量要素肥料の活用拡大、更なる資源循環と環境への取り組みを通じて、食料生産の安定化や土壌の健康維持を図り、将来的には飢餓や貧困の解消といった社会課題の解決にも貢献したい考え。

パナソニック エナジーは今後、使用済み乾電池の更なる効率的な回収方法と再資源化プロセスの研究・確立に取り組むなど、乾電池リサイクルの活動を拡充していくとしている。

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Top Image : © パナソニック ホールディングス 株式会社

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