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2023.12.15

知財ニュース

Google、生成AI「Bard」の活用方法ランキングを発表─情報収集が多い傾向、雑談相手に活用する人も

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グーグルは、今年5月に日本での提供がスタートし、現在多くのユーザーに試験運転中の会話型生成AIサービスのBardについて、2023年の使い方ランキングを10位まで発表した。

日本語のランキングは、1位「事実に関する調べもの」、2位「専門的なトピックの相談」、3位「プログラミング」、4位「翻訳」、5位「文章の編集」、6位「雑談・おしゃべり」、7位「新たな見解を得る」、8位「要点をまとめる」、9位「言葉を調べる」、10位「文章を完成させる」という結果。全体的に、調べ物や相談など情報を幅広く調べる“情報収集”に関する活用方法が多く見られている。

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それぞれを詳しく見ていくと、1位は 「水の沸点は、気圧によって変わりますか?」や「sin 90° = ?」など、単一・複数の明確な答えを探す「事実に関する調べもの」、2位には「セキュリティ対策を強化したいのですが、どのような対策をすればよいでしょうか?」や「数学が苦手で、点数が伸びません。数学の勉強方法について、アドバイスをお願いします」など、専門的な領域に対する相談を含めた「専門的なトピックの相談」のような使い方がランクインした。

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また、9位には「七転び八起きの他の言い方教えて」や「インターネット上でコンピューターやサーバーなどの IT リソースを提供するサービスをなんと呼ぶ」など、特定の意味を持つ単語や説明に基づいて固有の名称を調べる辞書の逆引き検索のような「言葉を調べる」使い方がランクインしている。

3位には「プログラミング」、4位には「翻訳」と専門的な使い方が見られたほか、5位の「文章の編集」や 10位の「文章を完成させる」など、文章作成時のアイデアやサポートも多く見られた。8位の「要点をまとめる」にあるように、文章や特定のトピックの要点をまとめる手段として活用するケースも多い。

異端なのは、6位の「雑談・おしゃべり」。「久しぶりに会う友達と英語で話すための練習相手になって」や「ラーメン食べたい」など、個人的なつぶやきに答えてもらうなど Bard を会話の相手にする活用方法もある。7位にランクインした「新たな見解を得る」では、「カツ丼は卵とじかソース派か」や「2つのグループに分けてディベートして、たいやきは頭から食べるか尻尾から食べるか?」など、多様な視点から特定のトピックを分析するために使われていた。

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英語のランキングでは、事実の確認とともにプログラミングがよく使われており、情報収集と技術的な作業にBardが活用されている。日本語では事実確認や専門的な相談など一般的な情報収集から専門的な領域に関することまで多くの質問が寄せられていた一方で、英語では情報収集と技術的な作業にBardが活用されていたという。また、文章などの要約や文書の続きを手伝ってもらう文章を完成させる活用の仕方にも使われていたことも、英語ランキングの特徴だ。

グーグルは、「日本語版の提供から半年ですが、Bardは私たちが想像していた以上に様々な使われ方をしています。これからもユーザーの皆さまに便利で楽しく使っていただけるように、新機能の提供やお役立ち情報をご案内してまいります」と、今後に期待を寄せている。

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Top Image : © Google

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