No.543
2021.12.23
人体の解剖をVR空間で学べるソフトウェア
BODY MAP(ボディマップ)
概要
「BODY MAP(ボディマップ)」とは、VR空間でリアルな人体の解剖操作を自由自在に行えるソフトウェア。皮膚や筋肉映像を取り出しての観察はもちろん、注射器の挿入、器具の挿入や、切断動作などの触覚フィードバックを搭載しており、実践的なシミュレーショントレーニングが可能。また、人体の細部を忠実に再現しており、厳密に解剖学の実習が行える。さらに、教師と学生が同じVR空間で学習を共有できるマルチプレイヤー機能やクラスルーム機能を搭載。オンライン学習でも実践的な解剖学実習を可能にする「BODY MAP」は、非対面式授業の質を大幅に向上させ、実習や授業に制限を受けるコロナ禍において、解剖学の習熟度を向上させる実習法として広く普及が期待される。
なぜできるのか?
人体を忠実に再現
効果的な解剖学の学習のため、実際のMRIおよびCTスキャンに基づく人体システムを『ネッター解剖学アトラス』(世界的に定評のある解剖学書籍)を元に忠実に再構築。男女別に筋肉、骨格、神経系、血管系、リンパ系などを忠実に再現している。
触覚シミュレーション
コントローラーが反応する触覚フィードバック機能を備えており、器具挿入や切断の感覚を掴みながらトレーニングできる。「観察タブレット」機能では、ユーザーの左手にタブレットを配置し、リアルタイムで注射器などの器具挿入の深さと角度を表示したり、シミュレーショントレーニング中の体内映像を拡大表示しながらの学習が可能。
共有機能
教師と学生の間で学習をリアルタイムで共有できる「クラスルーム」機能を搭載。オンラインで同じVR空間に入室し授業を行うことができ、非対面式授業の質を向上させる。
相性のいい産業分野
- 教育・人材
最新の解剖学の知識を3Dで効率的に学習
- 医療・福祉
腕の良い医師の手術や技能を模倣する学習に活用
- アート・エンターテインメント
人体構造を3Dで確認して模写の質を向上
- ロボティクス
解剖の触覚シミュレーションをロボット工学と連携させ、ロボティクス診療
この知財の情報・出典
この知財は様々な特許や要素技術が関連しています。
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