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2024.03.25

知財ニュース

カナダのMark Robotics、人間にそっくりのChatGPT搭載・人型ロボット「Mark X」を発表

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カナダのMark Roboticsは、AIを搭載した人型ロボット「Mark X」を発表した。詳細はクラウドファンディングサイト「Kickstarter」に記載されている。

「Mark X」は、拡張性の高いプログラミングシステムと交換可能な外装を備えた本物そっくりの人型ロボットだ。表現力豊かな機能に加え、文字入力なしでシームレスに音声会話ができるなど、さまざまな話題でインスピレーションを刺激する機能を搭載している。

表情は、会話や多様なコンテンツの刺激に反応してAIが動的に作り上げるのだという。音声コマンドを利用して表情や命令をコントロールし、コーディングプログラムによって自分だけの表情を作ることもできる。

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騒がしい環境では、タッチスクリーンから直接コマンドで発行が可能。AIによる視線検知で、視界内の対象物を認識し、無限のエンターテインメントが提供するとしている。

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ChatGPT機能に接続し、様々なトピックでの会話も可能だ。ジョークを言ったり、物語を共有したり、科学について話し合ったり、日常生活のインスピレーションや楽しみを高めることができる。さまざまな情報を提供してくれるので、無意識のうちに知識を獲得し、会話中に日常の難問を解決することもできるだろうとのこと。

言語オプションは英語、北京語、広東語の3つに対応しているとのこと。今後、開発が進むにつれて、さらに多様な言語が組み込まれる予定だ。※AI機能を利用するには、国際インターネットに接続できる必要がある。

強力なコーディングプログラムで、具体的な指示や内容を直接入力することが可能。このコーディングプログラムは、JavaScript、Python、Blockyなど様々なコーディングプログラムとシームレスに連携する非常に総合的なソフトウェアだ。

さらに、さまざまなプラグインが用意されており、コーディングプログラムを通じて、ユーザーだけのロボットの個性や開発をすることができる。

同社は「Mark X」を企業でも活用できるとしている。コンテンツやブリーフィングをカスタマイズして毎日の繰り返しの問い合わせに対応できるため、フロントデスクなどでは、スタッフの作業負荷が軽減され、サービスの効率が向上できるとのことだ。

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美術館などの展示ホールでは、多言語サポートや開館時間、チケット料金などの来館者案内、ガイドツアーに活用することができる。タッチスクリーンを搭載したロボットは、来館者が展示物に関する追加情報を探索できるよう、インタラクティブなディスプレイを提供することが可能だ。

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さらに企業活用の他にも、「Mark X」は会話やゲームをすることできるため、高齢者の孤独感や孤立感を和らげることができるとしている。また、語学の家庭教師として機能し、様々なトピックに関する情報を提供することができる。

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高齢者の精神的な活動を維持するための教育コンテンツを提供することも可能だ。各個人の特定のニーズや好みに合わせてカスタマイズすることも可能とのことだ。

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「Mark X」を開発したRicky Maは日本の漫画「プラレス3四郎」がきっかけでロボットを作る夢を抱いたのだという。

2016年には、人間そっくりのロボット「Mark 1 Robot」を完成させた。彼の作品は世界中の様々なニュースメディアから注目を集め、国際機関、大学、専門学校からの講演依頼やコラボレーション依頼につながった。

模擬人型ロボットは、企業や大学、民間機関が所有するのが一般的だ。そのため、一般ユーザーがこの分野に参入することは困難なのだという。Mark Roboticsは、ビジネスと個人の両市場でバランスを取ることを目指している。

同社は初心者に優しい「Mark X」ロボットを導入することで、企業や個人ユーザーが簡単に探索し、学ぶことができ、潜在的に有利な市場の発展への道を開くことができると述べている。

「Mark X」(クラウドファンディングサイトKickstarter)

Top Image : © Mark Robotics

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