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2021.02.12

お知らせ

知財から未来を予想し、妄想する知財マガジン「LIGHTS」刊行

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「LIGHTS」はパナソニックと知財図鑑が編集・制作した12ページのタブロイド紙です。パナソニックの持つエッジの効いた知財を題材に、起こりうる6つの未来を妄想しました。どれもが充分に実現可能なアイディアで、これらの妄想がヒントとなり、世界中の人たちがさらなる想像を膨らませれば、より多くの可能性が生まれてくると考えています。

手振れ補正や高速モバイル通信など多分野で世界初の基本技術を開発し、1300件あまりの登録特許を取得している「世界トップクラスの発明家」大嶋光昭氏(パナソニック株式会社)と、国内外のテックカンファレンスなど最先端のものづくりの現場と向き合ってきた西村真里子氏(株式会社HEART CATCH)の対談インタビューや、IT・クリエイティブ・まちづくり分野を中心に先端・戦略法務に従事する水野祐弁護士(シティライツ法律事務所)の「知財ファースト主義」と題したコラムなども掲載されており、読み応え充分のタブロイド紙となっています。

【大嶋光昭氏と西村真里子氏の対談はこちらです】

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知財マガジン「LIGHTS」は下記URLよりPDF版のダウンロードができます。ご興味のある方はぜひご一読ください。

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 また、「LIGHTS」にも掲載されている知財図鑑の考えた6つの妄想の元となった知財については、下記のそれぞれのリンクから知財図鑑の記事でも閲覧が可能です。知財がなぜ生まれたか? 何がすごいか? を紐解き、さらにクリエイティブな目線で相性のいい分野や未来を妄想しましたので合わせてご覧ください。

妄想①フードロスゼロ鮮魚店

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スーパーで魚を購入する際に、「魚の目が透き通っているかどうか」をひとつの指標としている人もいるだろう。この「鮮度測定」技術を用いて魚の状態を正確に測ることで、社会課題のひとつである「フードロス」を減らすことができるかもしれない。
保存状態や賞味期限を正確に把握した店員が、「この魚は刺し身で召し上がってください」「こちらはフライにするのがおすすめです」「すり身にして鍋で食べたらどうでしょう?」と、魚の個体ごとの最適なレシピを客に提案することができれば、仕入れた魚を無駄にすることなく、最後まで美味しく消費することができるだろう。

妄想②自動迎車タクシー

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気になる場所や行ってみたいお店をGoogle Mapのお気に入りに登録するなど、「ピン」をつける習慣のある人が増えてきている。同時に、一度ピンしたけれどもその場所に行くことを忘れ去られてしまったことも多い。
また日常生活だけでなく出張や旅行時などにも活用できる。過去にピンをした場所やお店に現在地が近づいた時に「お迎えに行きましょうか?」と、「行先案内技術」と連動したタクシーアプリが提案してくれたらどうだろう。目的地を過去の自分の興味や思い出の場所と重ねてみると、人生の行き先はきっと豊かになるはずだ。

妄想③瞳リモコン

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「目は口ほどに物を言う」というように、音声によるコントロール技術が進んだ先にあるのは、視線でのデバイス操作。赤ちゃんを寝かしつけている時や、重要人物が出席している会議中などの「どうしても声が出せない」時に視線をデバイスに送るだけで、照明を落としたり、PCチャットに返信することができたらどんなにいいだろう。
寝かしつけのケースだけでなく、不意に強盗に襲われた時や災害などの緊急事態に見舞われた時などにも、こうした技術があれば九死に一生を得られるかもしれない。

妄想④ベイビーサイレン

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赤ちゃんが動けるようになり物を掴めるまでに成長するとうれしい反面、家にあるモノから子どもを守る必要に迫られる。ハサミや包丁はもちろん乾電池やペットフードなど、思いがけない危険が多く潜んでいるからだ。
「物品位置検出」の技術を活用すれば、乳幼児が危険なモノをつかんでしまった時、すぐにスマホやPCにアラートを送られるので、どこにいてもすぐに対応できる。その他にも警告を発して子どもに注意を促すといった使い方をすれば、大事故も未然に防ぐことができるだろう。

妄想⑤アンドロイド探知カメラ

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近年、人間とまったく同じように見える「バーチャルモデル」などがSNS上で人気を博している。そう遠くない未来のロボットやアンドロイドが普及した社会では、それらの容姿は限りなく人に近づき、一見しただけでは人間かどうかの見分けがつかなくなる時代が来るかもしれない。
もし、「生体検出」機能を搭載したカメラがあれば、玄関のチャイムを鳴らした訪問者が人間かそうでないかを判別できる。誰かの顔を偽造して侵入しようとする悪意ある第三者から身を守るための技術は、きっと未来には必須な技術だ。

妄想⑥瞬間マッチレセプション

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大きな会社になればなるほど、受付で担当者を呼び出すための仕組みは複雑化しており、自分の身元を伝えた上で、先方の所属部署や名前で検索するだけでもそれなりの手間と時間がかかる。
「画像インデキシング」を利用した受付システムがあれば、訪問者がオフィスに入ったタイミングで顔を自動認識し、「その人が社内でよく会っている担当者」を判断して提案してくれる。また、自社の重役の元を訪れる大事なお客様を事前に登録することで、お待たせすることなくスムーズに役員室に誘導することも可能になるだろう。

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