News

2021.12.21

お知らせ

世界を進化させるテクノロジーを称えるアワード「知財番付2021」の受賞知財が決定

知財番付 バナー 2021

知財図鑑は「世界を進化させる知財」を多くの新規事業担当者に広めることを目的として、優れたテクノロジーを称えるアワード『知財番付2021』を開催しました。

下記4つの指標にて知財図鑑編集部と"知財ハンター"が5段階評価を行い、合計20点満点の評価を編集部・知財ハンターから集め、集計しました。

応用性:他分野の産業や技術にも活かせる展開の可能性があるか?
専門性:特定の産業やシーンにおける課題解決力があるか?
将来性:次世代のスタンダードをつくる基盤となりえるか?
クリエイティビティ:従来の表現活動や生活を拡張する創造性があるか?

ここでは2021年に掲載した全297点の知財の中から、知財図鑑編集部と“知財ハンター”による選出と評価によって最も高い総合点を獲得し、東西の“番付”として選出された受賞知財TOP10を紹介します。

受賞結果

<東>

wosh 東の「横綱」に輝いた、“水道のいらない手洗いスタンド「WOSH」”。コロナ禍において日本のみならずドバイ万博など海外でも活躍し、感染症対策や、循環型社会の水資源の再利用に活躍の場が広がる。

横綱:「WOSHWOTA株式会社
   水道いらずの手洗いスタンド

⼤関:「ころやわ株式会社Magic Shields
   転んだときだけ柔らかくなる置き床

関脇:「NEXT MEATS(ネクストミーツ)ネクストミーツ 株式会社
   100%植物由来のサステナブルな代替肉

⼩結:「PLATEAU国土交通省
   日本全国3D都市モデルのオープンデータ化プロジェクト

前頭:「See-Through Captions筑波大学デジタルネイチャー研究室
   リアルタイムで会話字幕を表示する透明ディスプレイ

総評
・東の横綱となった手洗いスタンド「WOSH」は、98%以上を誇る循環率とWHOの飲料水ガイドラインの基準を満たす高い濾過性能で、循環型社会における高い専門性・将来性が評価され最高得点での受賞となった。
・「ころやわ」は他に類を見ないオリジナル性と、2021年11月時点で同床の上での骨折が確認されていない優れた技術力と実現性が高く評価された。
・「NEXT MEATS」の代替肉の食感と味の再現性がもたらす日本国内外への幅広い展開とニューノーマルな食文化への越境力は、温室効果ガス削減に広く貢献が期待される。
・3D都市のオープンデータ化プロジェクト「PLATEAU」は、3D空間上にあらゆる情報を蓄積・可視化できる応用性とクロステクノロジーでの活用に期待を集めた。
・リアルタイムで会話字幕を生成する「See-Through Captions」は、難聴者の支援だけでなく昨今のリモート対話や飛沫防止パネル越しでの会話など、幅広いシチュエーションでの活躍や現実と仮想現実への拡張性に期待ができる。

<西>

BIO X 西の「横綱」として票を集めた“3Dバイオプリンターの「BIO X」”。無菌構造や高い温度制御とバイオインクで、衛生面や温度に敏感な生体細胞や臓器の再現が可能だ。

横綱:「BIO XCELLINK株式会社
   生体組織の3Dバイオプリンター

大関:「オーディオメタバース株式会社ドキドキ
   拡張現実と仮想現実を結ぶ音声AR空間

関脇:「KAPOK KNOTKAPOK JAPAN株式会社
   木の実由来のサステナブルなコットン

小結:「エナジーハーベスト型スマートブイ京セラ株式会社・長崎大学 海洋未来イノベーション機構
   潮流発電で「海の見える化」を実現する海洋ブイ

前頭:「瞬時減圧による粉体殺菌技術株式会社フジワラテクノアート
   水蒸気と瞬時減圧で0.2秒殺菌を実現する、次世代の粉体殺菌技術

総評
・西の横綱となった「BIO X」は、数ある3Dプリンター技術の中でも特許技術を誇る無菌構造や、生体臓器の再現を可能にする高い温度制御、広範の材料をバイオプリントできる医療分野への高い汎用性から、再生医療への高い貢献度に票を集め横綱受賞となった。
・「オーディオメタバース」は、キューブと呼ばれるAR空間が存続し続けるユニークな点が、現実空間のように場所や空間を構築し、リアルと拡張現実を繋ぐ創造性に期待が寄せられた。
・木の実から採れる綿で羽毛の代替衣類を展開する「KAPOK KNOT」は、環境負荷低減やアニマルフリーな取り組みのみならず、生産者から消費者まで独自のサプライチェーンで繋ぎ生産者や環境を持続可能に結ぶ点に評価が寄せられた。
・「エナジーハーベスト型スマートブイ」は、従来の海上発電では難しかった天候や環境に左右されない安定的な電力供給をかなえる。注目の集まる“ブルーカーボン”生態系を用いた課題解決や観測への貢献に期待したい。
・「瞬時減圧による粉体殺菌技術」の、従来の加熱殺菌と異なり物性を損なわずに0.2秒で殺菌でき、高い保存性をもたらす技術は流通への高い貢献が期待される。

知財図鑑では、これからも「世界を進化させる」テクノロジーをクリエイターの視点でわかりやすく解説し、未来を妄想することで活用の可能性を提案していきます。知財の掲載・取材を希望する企業や個人の方は、こちらからぜひお問い合わせください。

知財図鑑の「知財活用メニュー」

広告