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2022.07.29
ブレインテック -価値化される「脳」の世界-
ブレインテック(BrainTech)とは、Brain(脳)とTechnologyを合わせた造語で、脳神経科学とITを融合させ、脳波計などで取得する脳波から脳の状態を分析することで、ロボット操作や効率的な学習などにつなげる技術のことです。
ブレインテック・コンソーシアムによると、21世紀は脳の世紀と言われているといいます。ヘッドギアやヘアバンド、イヤホンのように簡単に装着できる計測デバイスが増え、脳の状態を簡単に計測できるようになり、知覚、意識、感情の可視化(デコーディング)により、脳活動から見えていることや感じていることが見える化されるようになりました。頭で考えるだけで、脳から意思を読み取ってコマンド入力し、機械やロボットを操作するBrain Machine Interface(BMI)の技術が世界中で発展してきています。また「ニューロフィードバック」という脳活動のリアルタイムのモニタリングによって、最適なパフォーマンスとなる脳活動になるようトレーニングする技術も発展しています。
この特集では、計測する脳波に価値を与え、私たちの生活に活用するブレインテック市場における脳波知財を紹介します。
知財図鑑では特集に関連する知財情報を随時追加していきます。 知財の掲載希望はこちらからお問い合わせ下さい。
知財ハンターのコメント
脳で想像したものと同様の意味の画像を表示できるという驚きの技術。将来的には、イメージを想像するだけで機器を操作できたり、想像するだけで検索できたりする利便性が期待できます。一方で、心を読み取る「思考盗聴」が現実に起こる世界も迫ってきました。