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2023.03.10
インタビュー | 大野 琢也
宇宙に「重力」をつくる─鹿島建設×京大が挑む未来の宇宙建築とは
鹿島建設 株式会社
目次
テクノロジーの進化により、宇宙空間がかつてないほど身近に感じられるようになった現代。人類が宇宙空間に「滞在」する時代から、さらに長期を見据えた「生活」をする時代へと移行しようとしている。
宇宙での定住が可能性を増すにつれ、問題視されている課題の一つが「重力」だ。無重力や、月や火星などの低重力の環境下において、長期間の生活は筋肉の衰えや骨密度の低下、妊娠・出産や子どもの発育にも悪影響を及ぼす可能性が指摘されている。
月や火星で人類の衣食住を可能にし、社会システムを構築するためには、どのような観点や技術が重要になるのか。京都大学(大学院総合生存学館 SIC 有人宇宙学研究センター)と共創し、人工重力施設「ルナグラス・マーズグラス」を構想する、鹿島建設・大野 琢也氏に話を聞いた。