Pickup
2021.12.02
「捨てない社会」の実現─ 知財が引き寄せるサーキュラーエコノミー
「循環型経済」と訳され、今やグローバル規模での目標とされているサーキュラーエコノミー。従来の、大量生産・大量消費・大量廃棄を基本とする経済とは異なり、サーキュラーエコノミーは3つのR、「Reduce(削減)・Reuse(再利用)・Recycle(再生)」を基本としており、あらゆる産業において回収と再利用を前提とした"廃棄ゼロ"のものづくりを目指しています。
EUでは2015年に、資源枯渇から産業を保護する行動計画「サーキュラーエコノミーパッケージ」が採択され経済成長政策の中心に据えられており、日本においても経済産業省が2020年5月に公表した「循環経済ビジョン2020」の中で、サーキュラーエコノミーへの移行について方向性が明示されているなど、循環型社会への経済の見直しは今や世界的な潮流となっています。
今回は、サーキュラーエコノミーによる「捨てない社会」の実現を引き寄せる、持続可能性の高い知財とクリエイティブなアイディアを紹介します。
(知財図鑑では随時、特集に関連する知財情報を追加していきます。 知財の掲載はこちらからお問い合わせ下さい。)
知財ハンターのコメント
ケミカルリサイクル技術により適材適所でのリサイクルを実現させれば、廃プラスチック・廃食用油が完全循環される世界がやってくるかもしれません。廃棄原料から生まれた製品やサービスを利用することが、人々の意識の中でスタンダードとなるでしょう。