Mirai issue 2023.01.23 ISSUE 054 資源・マテリアル 法による素材の制限 リサイクル・リユース,SDGs,バイオ,環境, 使い捨てプラスチックの販売・使用は規制され、企業やメーカーには代替製品として持続可能な素材による商品開発が求められる。サステナブルでありながら、 従来と同様の使い勝手やクオリティが新商品には必須となる。 ISSUE 053 ISSUE 055 目次 この未来イシューに関連する知財この未来イシューに関連するプロジェクトニュース この未来イシューに関連する知財 繊維廃材が生まれ変わった下駄 QUON(クオン) 樹木を“超穏和”に溶解して再構成する技術 ウッドケミカルズ 二酸化炭素排出量ゼロ以下の環境配慮型コンクリート CO2-SUICOM(シーオーツースイコム) 3Dプリンターで製造するエコな家具 Up-Ring(アップリング) プラスチックの廃棄問題と食料問題を同時解決 バイオプラスチックを肥料に変換するリサイクルシステム 知財ハンターのコメント 植物製のプラスチックを、肥料となる尿素に変換するリサイクルシステム。生成された尿素は、プラスチックの原料としても再利用可能です。将来的に植物製のプラスチックが普及すれば、廃棄問題と人口増加に伴う食料問題を同時に解決できるかもしれませんね。 ミールワームが生み出す、生分解性循環型システム Chitofoam(キトフォーム) 知財ハンターのコメント プラスチックを食べて消化分解できる虫「ミールワーム」から生成したバイオプラ素材「Chitofoam」は発泡スチロールに劣らぬ性質で、バイオプラフィルムに変えることも可能です。堆肥にもなり、環境負荷を抑えた代替プラスチックとして期待されます。 廃棄衣類が原料の繊維リサイクルボード PANECO® 知財ハンターのコメント 日本国内だけでも年間約120万トン、およそ15億着もの衣料が廃棄されており、そのリサイクル率は10%以下といわれているファッションロス。「PANECO」を使えば、廃棄衣料の繊維を原料にしたあらゆる什器やプロダクトを制作することができます。 まるごとリサイクルできる再生プラスチック製のビニール傘 サステナブレラ 知財ハンターのコメント 金属を一切使用せず、再生プラスチックを素材に使用した傘で、簡単にリサイクルできる傘です。傘生地とハンドル部分には再生材料を50%以上含んだリサイクル素材を利用。耐久性にも優れており、また、金属を使用していないため、錆びることもありません。 100%植物由来の土に還るレザー素材 プラントレザー 知財ハンターのコメント バイオ素材を原料とした100%植物由来のレザー素材。従来の天然皮革と比べると環境負荷が40分の1となり、二酸化炭素排出量は98%も削減できます。この技術を持つAllbirds合同会社は、最終的な目標を温室効果ガスをゼロにすることに設定しています。 この未来イシューに関連するプロジェクト 身の回りの日常が資源循環技術によって成り立つ、未来の循環型社会 資源循環技術 by 日揮ホールディングス コーヒーかすを使った家具 by RECAPTURE RECAPTURE(リキャプチャー) Ugly wardrobe / design by h220430 PANECO® ニュース 知財ニュース 世界初、有害廃棄物ゼロの「生分解性ウォーターボトル」が発売─ペットボトルの代替手段 2023.02.03 知財ニュース NIKE、分解リサイクル可能なスニーカー「Nike ISPA Link」を発売 2022.08.16 知財ニュース リユースできるポカリスエット瓶が登場─循環型ショッピングプラットフォーム 「Loop(ループ)」で回収、資源循環 2022.07.15 知財ニュース 3Dプリンターで自社廃棄物を什器として再利用するプロジェクトが始動、鹿島や明治との協業を発表 2022.06.14 知財ニュース サトウキビから生まれたサンダル「Sugar Zeffer」「Sugar Slider」が発売、日本での本格展開は初 2022.05.18 知財ニュース プラスチック使用量を約98%削減した「歯磨きペーパー」が新登場 2022.05.06 知財ニュース H&M、廃プラスチックボトルからできたキッズウェア・コレクションを発表―66万本からリサイクル 2022.02.05 知財ニュース 山口県海岸に漂着した海洋プラごみを「買い物かご」にアップサイクル―県民、行政、企業が連携して実現 2022.01.06 知財ニュース 世界一エシカルなオランダのスマートフォン「Fairphone」、6年前の機種のAndroid 10へのアップグレードとサポートを実現 2021.12.15 知財ニュース ハーマンミラー、アーロンチェアをサスティナブルに改良─全製品に海洋プラスチックを使用する計画 2021.10.06 知財ニュース 堆肥化できるホテルアメニティ「Green Box」が誕生─色分けされた部位を分別することで宿泊客もサーキュラーエコノミーに貢献 2021.07.01 この記事のタグ リサイクル・リユース 151SDGs 447バイオ 224環境 459 広告 未来イシュー一覧へ戻る
知財ハンターのコメント
植物製のプラスチックを、肥料となる尿素に変換するリサイクルシステム。生成された尿素は、プラスチックの原料としても再利用可能です。将来的に植物製のプラスチックが普及すれば、廃棄問題と人口増加に伴う食料問題を同時に解決できるかもしれませんね。